
高い業績と顧客感動満足には、店舗力や商品力の高さに加えて、人間力の要素が重要です。 さらに付け加えるのであれば、もはや人間力がなければ、他店との大きな差別化はできない時代になって来ていると言っても過言ではありません。
しかし、店舗力や商品力については、ベンチマーク(成功事例に学ぶ)によって優良な業態を作り出せる可能性がありますが、その会社の組織をベンチマークすることは難しく、真似をしようと思っても簡単にはできません。 すなわち、組織で創り出す人間力は、他店・他チェーンとの競争において模倣されにくい、競争力の源となるのです。
そこで、顧客感動満足の高い優良企業の取り組みを「ベンチマーク」する場を作り、互いに学び、互いに産業を発展させていく機会を作ることが出来ればとの想いから、クオリティサービスを生み出す経営システム・仕組み・マネジメント・教育システムなどの企業活動に焦点をあてた「外食クオリティサービス大賞」を06年に設立、最終選考会となるファイナルプレゼンテーションも三回目の開催に至りました。
本大会の審査は、一般消費者モニターが評価者となるミステリーショッピングリサーチ(MSR)と、経営者へのヒアリング調査および全社員へのアンケート調査結果によって行われます。 MSRとは、モニターが顧客として店舗を訪れ、実際の購買行動を通じて商品・サービスの評価を行う調査です。 MSRによって、「また来たい」「誰かに紹介したい」と思われる度合いの強さを「顧客ロイヤリティ」として定量的に表し、全店舗において顧客ロイヤリティが安定的に高い企業の取り組みに焦点が当てられます。ファイナルプレゼンテーションでは、厳しい審査を勝ち抜いた企業4社が壇上にて発表を行い、2次審査の結果に革新性、独自性、効果性、継続性、プレゼンテーション、規定時間内の発表の5つの視点が審査評価に加味され、大賞・準賞・優秀賞を決定。また、本年度は特別賞も設けることとなりました。
そして見事に大賞を受賞したのは、有限会社キープ・ウィル ダイニング(右写真)。 「想い」と「仕組み」の融合が高い評価を受け、賞金100万円が授与されました。また、準賞を受賞した株式会社まるには、トロフィーと表彰状、賞金50万円、優秀賞を受賞した株式会社マリノと株式会社萬野屋には、トロフィーと表彰状、賞金20万円、さらに特別賞を受賞したヒッコリー株式会社には、表彰状と賞金10万円が授与されました。

この誌面を借りて、受賞企業5社とその従業員の皆様に対し、祝福と御礼を申し上げます。本大会の内容が、長引く不況を打破し外食産業の活性化を担う各社の今後の取り組みの参考となれば、この上ない喜びです。最後となりますが、本大会の開催において多大なサポートを頂いた協賛・協力企業各社に深く御礼申し上げます。
外食産業のみならず、小売・エステなど様々なサービス関連業界から、従業員満足、顧客満足、人財育成などに高い関心を持つ経営者や管理職、現場でリテール業に携わる方々など多数の参加者が、情報収集、教育や研修の一環としてご来場下さいました。





※HCJ2009とは3つの展示会、HOTERES JAPAN、フード・ケータリングショー(CATEREX JAPAN)、厨房設備機器展(JAPAN FOOD SERVICE EQUIPMENT SHOW)が合同で行う専門展示会。 また英文頭文字をとり、3展合同開催の総称としてHCJ(エイチ・シー・ジェイ)と呼んでいる。